株式会社関家具
家具・インテリア・住関連商品企画製造・卸・小売(福岡県大川市)
一般家具のみならず、新たな価値を創造する
社員の思いから生まれたプロダクト
家具の生産地、福岡県大川市にある家具の総合商社・株式会社関家具。全国の家具店やインテリアショップ、通販会社などへの一般家庭向け家具の卸販売をはじめ、ホテルや飲食店、ハウスメーカーやオフィスなどへの家具インテリアの提供や空間設計のほか、関家具大川本店やCRASHGATE、アトリエ木馬などの店舗も運営。商品の企画・開発に力を注いでおり、多様なオリジナルブランドを展開している。近年では一般家具以外の商品にも力を入れており、「フィッシングファニチャーブランドANGLIGHT(アングライト)」や「スマートワーキングブースKOLO(コロ)」を開発。新たな価値創造に取り組んでいるが、これらは社員の思いから生まれたプロダクトだという。
きっかけは、他愛もない昼休みの雑談だった。関家具には釣り好きの社員が日々釣果を競う「釣り部」があり、釣り談義をしていたところ、「釣り竿を片付けられるような収納がないし、釣具は磯臭いから家の中に置かないで、と家族に言われて仕方なく車に入れている」という話になった。そうして生まれたプロダクトが、「フィッシングファニチャーブランドANGLIGHT(アングライト)」だ。
釣り家具という聞き馴染みのないジャンルだが、釣り部17名により企画から開発まで驚異的なスピード感で進められた。メンバーのほとんどが商品開発とは畑違いの営業社員だったが、次から次に出てくるアイデアを形にして社員自らが便利、かっこいいと思う釣り好きとしての理想形をつくりあげた。
タイトなスケジュールで、しかもソファやダイニングテーブルなどの一般家具が並ぶ展示会への出品だったが、好評を得て量産化が決定。釣り業界、家具業界に新風を巻き起こそうとしている。
同社が販売するスマートワーキングブース「KOLO(コロ)」も、社員が海外の展示会で着想を得て、日本向けにカスタマイズして生まれたプロダクトだ。
大きな工事は必要なく設置でき、防音、換気などの環境が整備された空間で仕事ができる商品で、コロナ禍における人と人との接触を最小限にするための個室としての利用が注目されている。
最近の企業オフィスは、固定席ではなく自由な場所で仕事をするフリーアドレスが浸透する一方、「静かな一人の空間で仕事に集中したい」というニーズは根強く、KOLOはそれに応えた商品だ。防音されたブースに入れば、仕事に没頭することができて、他の同僚に気兼ねなく電話やオンライン会議等も可能だと好評を博している。
企業理念である「世界に新しいライフシーンを創造し、人々に幸せと感動を提供する」を実現してきた同社は、オフィスシーンでも人々の幸せに貢献していく。
釣りにかかわるすべての道具を収納できるワークデスク「コンポジットワークシェルフ」。あらゆるフィッシングギア&タックルの収納、仕掛け製作やメンテナンス作業が出来るワークテーブルだ。他にフィッシングギア&ウエアなど収納が可能な「シェードワードシェルフ」もある。
「KOLO(コロ)」の新モデル「Mill(iミリ)」。天井が比較的低いオフィスでも導入できる(納入時に天井部分に消火装置が付く)。これまで1人用の「Solo(ソロ)」、1人用でよりゆったりした「Mid(iミディ)」、最大で4人まで入ることができる「Duo(デュオ)」を展開。
1968年の創業以来、黒字を続ける同社の成長の理由は「社員に任せる経営」だ。関文彦社長は、「楽しくなければ仕事じゃない、やりたい事を任す、失敗しても文句は言わぬ、責任は全て社長が取るから思いっ切りやってください」と明文化し、失敗をしても再挑戦して成功できる企業文化を確立している。
今年5月には、社会に著しい貢献が期待できる法人を表彰する制度「グレートカンパニーアワード2022」(船井総合研究所)において約9,000社の選考対象の中から、特に優れた6社の中の「働く社員が誇りを感じる会社賞」を受賞。社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続けている。
「地域に貢献し、地域の皆さまからも尊敬されるような企業。つまり、持続的成長ができる企業が持続可能な社会を実現するために大きな役割を果たせると信じています。そのためにも社員とのコミュニケーションを大切にして、私の思いを伝えることで、次世代を担う人材を育てることに注力しています」(関社長)
https://www.sekikagu.co.jp/
ANGLIGHT(アングライト) 公式通販サイト
https://www.sekikagu-honten.jp/ic/ANGLIGHT
KOLO(コロ) 公式サイト
https://www.sekikagu.co.jp/kolo/
© 筑後川流域経済観光振興総合広報. All Rights Reserved